14.野口ベランダ 14.野口ベランダくすりゆびほの暗い春を隣に凍星も幾重に撥ねるカーテンの凪空のポスト寒空の下いきてみるのよ雪雲もぼくらの化石もとけてゆく鴨川や橋をパースに冬は流れるマフラーに紅(べに)を巻き込む鏡前冬 […]
俳句鑑賞
京都俳句賞応募作品15
15.横山航路「わすれぐすり」 15.横山航路「わすれぐすり」蝶つぎつぎ生まれる水の再利用闇/蓬 ひつきりなしのてざはりをだつた手がすみれを撫でまはす他人望まれて生まれて朧夜にひとり死火山を風が光つてこまかい土ぎりぎりの […]
京都俳句賞応募作品16
16.冨嶋大晃「日輪」 16.冨嶋大晃「日輪」冴返る高く低くに灯が揺れて品書きにポテトサラダや春の月春の星ならたつぷりの砂糖で煮てジャムナイフ刺せば銃後よ梅の花ものの芽や蛇口に網の結びあるガレージに薪売る家よ水ぬるむ木に […]
京都俳句賞応募作品17
17.超文学宣言「露西。亜未。来主。義。」 17.超文学宣言「露西。亜未。来主。義。」 事物の叛乱いったいなぜ、われわれは事物を甘やかすのか? 拳にぎれば熱に音亡く橋戦ぐさむぞらにパターンのビル上部で捻じれ微々たる水に菌 […]
京都俳句賞応募作品18
18.柊木快維「OUR TENSE」 18.柊木快維「OUR TENSE」そのつどの春を汀は折りかへすあたたかな雨やこの世を降る限り多喜二忌のふらここ濡れてゐても漕ぐ在廊のごとき日永を賜ひけりくちづけは昏き署名よ鳥雲に野 […]
京都俳句賞応募作品19
19.宇都宮駿介「桜のあつた場所」 19.宇都宮駿介「桜のあつた場所」初ざくら体操服の子ら帰る人づてに手紙をもらふ桜冷え歳時記の厚きがうれし桜どき大学に花見の客が来てをりぬ留学生連れて教授の花見かな石垣の石の押し合ふ桜か […]
京都俳句賞応募作品24
24.大崎素直 24.大崎素直春浅し教官を待つ教習車合鍵を返すだけの日いぬふぐり春光を昇るガラスのエレベータ黒人の爪は桃色水温む独身か訊かれる年や雛あられ遅刻魔と認定されて草の餅サラダ菜や家それぞれにドアの音花時の本屋溢 […]
2025俳句甲子園観戦録
文責:蒋草馬 選手としての松山から3年も経つと、ずいぶんと気楽な観客としての気分が強まってくる。過去というものは、とつぜん近づいてきたりもするが、やはり遠くにいきやすい。観た記憶、観てない記憶、それぞれすこし書き出して、 […]

