16.冨嶋大晃「日輪」 16.冨嶋大晃「日輪」冴返る高く低くに灯が揺れて品書きにポテトサラダや春の月春の星ならたつぷりの砂糖で煮てジャムナイフ刺せば銃後よ梅の花ものの芽や蛇口に網の結びあるガレージに薪売る家よ水ぬるむ木に […]
京都俳句賞
京都俳句賞応募作品17
17.超文学宣言「露西。亜未。来主。義。」 17.超文学宣言「露西。亜未。来主。義。」 事物の叛乱いったいなぜ、われわれは事物を甘やかすのか? 拳にぎれば熱に音亡く橋戦ぐさむぞらにパターンのビル上部で捻じれ微々たる水に菌 […]
京都俳句賞応募作品18
18.柊木快維「OUR TENSE」 18.柊木快維「OUR TENSE」そのつどの春を汀は折りかへすあたたかな雨やこの世を降る限り多喜二忌のふらここ濡れてゐても漕ぐ在廊のごとき日永を賜ひけりくちづけは昏き署名よ鳥雲に野 […]
京都俳句賞応募作品19
19.宇都宮駿介「桜のあつた場所」 19.宇都宮駿介「桜のあつた場所」初ざくら体操服の子ら帰る人づてに手紙をもらふ桜冷え歳時記の厚きがうれし桜どき大学に花見の客が来てをりぬ留学生連れて教授の花見かな石垣の石の押し合ふ桜か […]
京都俳句賞応募作品20
20.舘野まひろ「吹絵」 20.舘野まひろ「吹絵」この人に雨の水鶏を見せたくて旅人はゆつくり歩く茂かな日傘より困つた人の出てきたる手鏡のうすき縁どり桐の花サイリウム折つて涼しくなりにけりもとの名は松下電器レモン咲く煙草盆 […]
京都俳句賞応募作品21
21.武田歩「もう脚を」 21.武田歩「もう脚を」キャラメルのはじめは硬し木の根明く涅槃会の一人一人を見てしまふ慎重に差せば崩れぬ桜餅駄菓子屋に私物の雛の飾らるる剪定の腕に触れつつ落ちにけり手に伝ふ給油の震へ朧月渦潮の柵 […]
京都俳句賞応募作品22
22.佐々木紺「夢の構造」 22.佐々木紺「夢の構造」触れるまで印象の奥の寒菊夢の構造銀糸かすかにたわみ雪金貨の女王と見つめあひ冬麗最新の細胞を載せ冬の皿friend&enemy 水涸れてゐるあかるさの寒晴や石に […]
京都俳句賞応募作品6
6.白川譽「うつろい」 6.白川譽「うつろい」桜草姉の髪型の真似をした春知らすミスドとマックのてりたまがスローリーペースに恋す紋白蝶蜃気楼ハルシネーション信じてる黄の花や一斉に仰ぐ春の青街に立つ菫のいぶき芳しくペンギンが […]
京都俳句賞応募作品23
23.岡本龍「龍」 23.岡本龍「龍」雪原を越え難民となりにけりにはとりの絞めゐて微動冬銀河靴裏はまつくらな街寒波来る半壊のチャペルの毛布ばかりかな冱つやいま孔雀が羽を広げむと波のきてそのうえに波冬怒濤仮面脱ぐ冬満月が眼 […]
京都俳句賞応募作品7
7.桜屋「不器用」 7.桜屋「不器用」白和えの豆腐潰して長閑かな蝶生る和紙工房の漉き始め新歓に作り笑顔の溢れたり級友とキャベツ半玉割り勘す四歳の王手飛車取り山笑ふ弁当のわらび炊き込む夜更けかな蜜蜂の軌道や三センチのブレー […]
