7.桜屋「不器用」 7.桜屋「不器用」白和えの豆腐潰して長閑かな蝶生る和紙工房の漉き始め新歓に作り笑顔の溢れたり級友とキャベツ半玉割り勘す四歳の王手飛車取り山笑ふ弁当のわらび炊き込む夜更けかな蜜蜂の軌道や三センチのブレー […]
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京都俳句賞応募作品23
23.岡本龍「龍」 23.岡本龍「龍」雪原を越え難民となりにけりにはとりの絞めゐて微動冬銀河靴裏はまつくらな街寒波来る半壊のチャペルの毛布ばかりかな冱つやいま孔雀が羽を広げむと波のきてそのうえに波冬怒濤仮面脱ぐ冬満月が眼 […]
京都俳句賞応募作品8
8.田邊辺「夜を居る」 8.田邊辺「夜を居る」しゃぼん玉夜に隠れていたいぼくぶらんこは独りのための揺れであり、公衆トイレ蜂がうつすら生きてゐた公園が(春の水音)まつくらだ春の星ばかりだから、息を殺した沈丁の匂いは雨後のた […]
京都俳句賞応募作品24
24.大崎素直 24.大崎素直春浅し教官を待つ教習車合鍵を返すだけの日いぬふぐり春光を昇るガラスのエレベータ黒人の爪は桃色水温む独身か訊かれる年や雛あられ遅刻魔と認定されて草の餅サラダ菜や家それぞれにドアの音花時の本屋溢 […]
京都俳句賞応募作品9
9.中田真綾「実存の証明」 9.中田真綾「実存の証明」 透明な椅子を吊るして春の園朧なる猫と君と存在しているミモザ、ミモザ(feat.Existence precedes essence)ぶらんこの無限に揺れている痛み黒 […]
京都俳句賞応募作品25
25.田中段波「繰り返す光、人といふもの」 25.田中段波「繰り返す光、人といふもの」 夏来る暗緑色の島を出よ石像や像ならざるとき夏めく実際に行ける天竺夏はじめ豌豆はいつか人間開きたしかたつむり枯れつつ角を伸ばしけり […]
京都俳句賞応募作品10
10.江村結子「花束」 10.江村結子「花束」あの牡丹の中をくぐって生まれたい春めくや左利き直されずとも諦めて眠りし人よ花ミモザ春風を満たして肺の広さ知る雲雀鳴くひとりでも明るくいたい水面から逃げたがっている春光春宵に飛 […]
京都俳句賞応募作品26
26.野上翠葉「Not Numbers」 26.野上翠葉「Not Numbers」Not Numbers 野上翠葉僕のふらここからISSぱきゅん春眠の国にあこがれてしまふの副詞などとうに忘れてヒヤシンスげんごろう一人 […]
京都俳句賞応募作品11
11.摂氏華氏「けだもの戦記」 11.摂氏華氏「けだもの戦記」 Ⅰ みなごろしの歌戦前や深雪に千の鈴を埋め文選工朕の一字を拾ひけり三ツ矢サイダーに濡れたる歿一字勲章はみんながらくた春の風一つ星ともしびのやうでありました […]
京都俳句賞応募作品27
27.カジオ・ブランコ「儀式、嘯いた岬の鼻先」 27.カジオ・ブランコ「儀式、嘯いた岬の鼻先」Tunisiaの夜禿鷲が円を書く赤は、血の、鼓動を揺らされていろ黙々と空を喰うビルの群れ 繁殖錯綜する生殖器のワルツ対蹠地にて […]
